2019年4月 - 2022年3月
傾斜構造付与によるジルコニア材料高機能化の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的はジルコニア材料への傾斜構造付与方法の確立により、生体活性および機械的特性の向上を実現し、高機能歯科用ジルコニア傾斜機能材料の開発に繋がる基礎研究を為すことである。本研究では、1)世界初となるジルコニア傾斜機能材料、2)オッセオインテグレーションを含む生体活性、3)ドラッグデリバリー機能、4)破壊靭性、表面硬度、接着性、光透過性に着目する。具体的には、1)ジルコニアの高機能化が可能な傾斜構造付与方法を解明すること、2)オッセオインテグレーション早期獲得可能なジルコニア傾斜構造について解明すること、3)ジルコニア傾斜構造によるドラッグデリバリー機能付与について解明すること、4)ジルコニア傾斜構造による破壊靭性、接着性、加工性(切削性)・審美性の向上について解明すること、を目的としている。
2019年度の研究では、Icariin, EGCG, bFGFなどの生体活性物質を用い、骨芽細胞、歯肉線維芽細胞の増殖、分化に及ぼす影響、細胞毒性について検討を行った。また、電気化学手法がジルコニア材料の表面性状、生体活性に及ぼす影響について検討を行った。
その結果、Icariinは骨芽細胞分化増殖にポジティブに影響を及ぼすことが確認された。さらに、EGCGは細胞毒性は認められず。一定の抗菌性と歯肉線維芽細胞の分化を促進できることが認められた。電気化学方法はジルコニア材料表面の粗造化が可能で、骨芽細胞の接着、増殖を促進できることが認められた。細胞の分化マーカー、石灰化および材料の物性に関しては解析中である。
2019年度の研究では、Icariin, EGCG, bFGFなどの生体活性物質を用い、骨芽細胞、歯肉線維芽細胞の増殖、分化に及ぼす影響、細胞毒性について検討を行った。また、電気化学手法がジルコニア材料の表面性状、生体活性に及ぼす影響について検討を行った。
その結果、Icariinは骨芽細胞分化増殖にポジティブに影響を及ぼすことが確認された。さらに、EGCGは細胞毒性は認められず。一定の抗菌性と歯肉線維芽細胞の分化を促進できることが認められた。電気化学方法はジルコニア材料表面の粗造化が可能で、骨芽細胞の接着、増殖を促進できることが認められた。細胞の分化マーカー、石灰化および材料の物性に関しては解析中である。
- ID情報
-
- 課題番号 : 19K10199
- 体系的課題番号 : JP19K10199