2007年 - 2009年
クルーズトリパノソーマ原虫のシアン感受性新規キノール酸化酵素の解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
クルーズトリパノソーマ原虫の呼吸システムを明らかにするために、TcrAOX分子に注目し解析を行った。その結果、TcrAOXは他の生物のAOXとは進化的に異なり、大腸菌の増殖率を増大する効果があり、酸化酵素活性があることが示唆された。トリパノソーマ原虫細胞ではTcrAOX分子はミトコンドリア内に存在し、TcrAOX分子の過剰発現を行うと、増殖率の顕著な上昇が見られた。本分子のノックアウト株作製を試みたが、両アリールを除くことできなかった。以上より、TcrAOXは原虫細胞において、増殖に重要な役割を担っており、酸化酵素活性を有すると強く示唆されたが、その基質はキノールではないと考えられた。
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- 課題番号 : 19590434
- 体系的課題番号 : JP19590434