2003年10月
徳川幕府と巨大都市江戸
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- 担当区分
- 共著
- 出版者・発行元
- 東京堂出版
- 記述言語
- 日本語
- 著書種別
- 学術書
「禁中並公家諸法度第一条についての一考察」(P.29~48)。近世の天皇・朝廷の認識に大きく関わる禁中并公家中諸法度第一条の再考を試み、幕府が天皇・朝廷の形骸化をはかったとされる理解について再検討を行った。その結果、右法度は、幕府が一方的に朝廷統制を意図して発布したものという理解のみでは正しくなく、摂家が自らを優位な立場とする利害関係を含み、幕府と朝廷との合意で成立したものと考えることが必要であり、関白・武家伝奏を中心とする朝廷統制が明示され、天皇の公家社会における役割をはじめ、朝廷内の階級や秩序の編成等が規定されたものとして考えるべきと結論づけた。