基本情報

所属
別府溝部学園短期大学 幼児教育学科 准教授
愛知県医療療育総合センター 発達障害研究所 障害システム研究部 客員研究員
学位
博士号/芸術学(2016年3月 東京工芸大学)
修士号/Fine Art(2008年6月 The Glasgow School of Art)
学士号/美術(2003年3月 東京藝術大学)

通称等の別名
SEINO(アーティスト名)
研究者番号
10807762
J-GLOBAL ID
201801020334647810
researchmap会員ID
B000333047

外部リンク

私の関心は、「人の心」です。

私は、社会問題の根底に宿る人間の心の性質に関心があり、ソーシャル・アーティスト:SEINOとして、また障害学研究者:清野智子として、人間と社会のより良い関係形成を追求するための活動を続けています。

SEINOは、「芸術とは社会変革である」という芸術概念を持ち、社会的な規範・常識・善とされる人間の言動について、それは真の正義であるのか、その所為で生きづらさを感じている人はいないかについて再考し、そこから得られた課題を他者と共有します。

社会とは、一人ひとりの人間で成り立っており、個人の変化なくしてより良い社会形成は望めません。人は多数派に属する時、その境界線の外にいる人々の生きづらさに関心を持ちにくい性質があります。SEINOは、人に寄り添い弱さを認めた上で、その心に働きかける芸術活動に価値を見出しています。そして、その芸術を享受した人が自己を覚知し→規範を問い直し→他者を尊重し→多様性を認めるなど心の拡張が生じた時、我々の社会は次の段階へ向かう兆しが見えるでしょう。SEINOはこれを「芸術による社会変革」と位置づけます。

SEINOは、多様な芸術概念を認めています。しかし、SEINOの芸術は、自己表現でも、象牙の塔での研究対象でも、貨幣価値に変換可能な物質でもなく、全ての人に共有される「智の財産」として人と社会に深く関わり、人のあり方・社会のあり方へ活かすことを目的としています。つまり、SEINOの芸術における「美」とは、作品という物質ではなく、それを享受した人の心や社会に宿ります。

私は、ソーシャル・アーティストとして作品を発表することと、研究者として調査結果を発表することは、人のあり方を問い直しより良い社会を形成するための取り組みとして等価であるため、両者に境界を設けていません。障害学の研究者としては、障害者による芸術活動をめぐる問題について

(1)当事者の声:障害者による芸術活動に使用される呼称に関する障害当事者等への意識調査

(2)社会の態度:障害者による芸術活動に対する社会の関心、偏見の有無とその傾向に関する調査

(3)芸術界の態度:障害者による芸術活動に対する芸術界の態度に関する調査

の3本柱から成る多角的な調査研究を行っています。

 

  • 専門領域に関するキーワード:ソーシャル・アート/現代美術/彫刻/メディカル・アート/メディア・アート
  • 表現内容に関するキーワード:社会問題/社会規範/社会包摂/マイノリティー/他者/偏見/差別/態度/自己覚知/パラダイム・シフト


芸術活動を行う際は、鑑賞者に作品を純粋に享受してもらう目的から、作家の属性(性別・年齢・国籍など)が分かる本名:清野智子ではなく、アーティスト名:SEINOを使用しています。


論文

  2

MISC

  1

主要な講演・口頭発表等

  7

共同研究・競争的資金等の研究課題

  5

受賞

  1

所属学協会

  3

Works(作品等)

  11

その他

  18