Works(作品等)

2007年5月

低温火傷

  • SEINO

作品分類
芸術活動
発表場所
「MFA Interim Show」:Mackintosh Gallery and Newbery Gallery, グラスゴー(2007.5)他

《基本情報》
・ 制作:2007年
・ 種別:インスタレーション
・ サイズ:H800 W1800 D1000
・ 素材:メディカルシリコーン・人毛・レース・シリコンヒーター・サーモスタット・ウォーターバッグ・布団

《解説》
SEINOは、イギリスに住み始めた当時、人種差別やカルチャーショックにより、薄い壁の向うで毎晩のようにパーティーを楽しむティーンネージャーの女の子たちに聞こえないように声を殺して泣いていました。頭の型と頭髪が残る涙で濡れた枕を毎朝凝視するうちに、その枕が当時の弱い自分の分身であるかのように感じたとSEINOは言います。

しかし、SEINOは、悪化する心理状態を周囲に悟られないよう元気に振る舞っていました。タイトル「低温火傷」の症状は、当時のSEINOを象徴しています。低温火傷は、高温による火傷とは異なり、表面には症状が現れませんが、皮膚の深部が重傷化し治りにくいのです。本作品は、SEINO26歳のポートレートです。鑑賞者は、人肌そっくりの枕に触れSEINOの体温を感じることができます。

《協力》
株式会社スリーハイ/株式会社ダイワ北海通商

リンク情報
URL
http://tomokoseino.com/?p=24