共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

全反射顕微分光法で迫る生細胞の高圧下挙動

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
20K15225
体系的課題番号
JP20K15225
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

前年度において、顕微観察に特化した高圧セル(DAC)の製作を行った。今年度は、まずDACを用いて基礎的な検討を行った。DACでは、ステンレス製ガスケットの穴部に試料を導入して、トルクを加えていくことで圧力発生を行う。トルク発生はトルクドライバーを用いて行い、DACに封入した重水中の硫酸バリウム粉末の1000 cm-1付近の赤外吸収ピーク位置から、発生圧力の見積りを行った。トルクと発生圧力の関係を明らかにした。一方、顕微観察ではDAC内の観察が、前年度に購入した長距離作動レンズを用いれば十分可能であることが分かった。しかしながら、本研究計画で利用予定であった、所属大学の共用設備である共焦点レーザー走査型蛍光顕微鏡(CLSM)が度重なる故障に見舞われたため、顕微測定による研究は十分に進められなかった。そこで、DPPCなどのモデル脂質膜から作成したリポソームを用いた赤外分光によるバルク測定などの準備を進めた。また、CLSMを用いたDAC内での細胞測定に向けて、DAC基盤上への培養細胞の定着条件(細胞培養)の検討なども行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K15225
ID情報
  • 課題番号 : 20K15225
  • 体系的課題番号 : JP20K15225