共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2025年3月

戦後日本における同和教育思想の形成・変容過程についての研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K02433
体系的課題番号
JP20K02433
配分額
(総額)
3,120,000円
(直接経費)
2,400,000円
(間接経費)
720,000円

1.1940~60年代における同和教育思想の形成過程ををまとめ、融和教育批判論・「差別=封建遺制」論・「反独占の同和教育」論・「差別=実態」論という四論の中から、「差別=実態」論が選択され、それに伴って、その実態を変革する「主体形成」が部落解放をめざす同和教育の主題とされていったことを明らかにした。
2.代表的な解放教育論者の一人であった川向秀武氏(福岡教育大学名誉教授)のライフストーリー研究を継続し、彼が有する同和教育思想を明らかにした。
3.1970~80年代に、『解放教育』誌・『現代教育科学』誌等に示された、各年の同和教育実践・研究・運動を総括する論稿の分析・考察に取り組み、当時の同和教育、解放教育「内部」、「外部」における課題と同和教育関係者が抱いていた問題意識やかれらが考えていた今後の方向性等を明らかにしながら、思想変容の前提を探った。この作業は、同和教育の形骸化言説および同和教育思想に対する内省的言説を収集する一環でもある。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K02433
ID情報
  • 課題番号 : 20K02433
  • 体系的課題番号 : JP20K02433

この研究課題の成果一覧

書籍等出版物

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