2020年8月
ラット膝前十字靱帯再建後の関節腫脹および関節可動域低下に対する低反応レベルレーザー治療の効果
物理療法科学
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- 巻
- 27
- 号
- 開始ページ
- 73
- 終了ページ
- 77
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本物理療法学会
本研究は、膝関節前十字靱帯(Anterior cruciate ligament;ACL)再建後の低反応レベルレーザー治療(Low-level laser therapy;LLLT)が関節の腫脹および拘縮を抑制できるかどうか検証することを目的とした。ラットのACLを外科的に切断後、尾腱を用いて再建術を行った。その後、LLLT(接触法、波長830nm、光出力150mW、エネルギー密度5W/cm2)を膝関節に1日120秒間行い、関節の腫脹と拘縮に対する効果を評価した。術後1週で、膝関節の腫脹と拘縮が生じたが、これらはLLLTにより有意に軽減した。しかし、これらのLLLTによる有意な効果は術後2週では認められなかった。これらの結果より、LLLTはACL再建術後早期の関節腫脹による関節可動域制限を軽減させることが示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2188-9805
- 医中誌Web ID : 2020390313