2010年
アユの産卵に適した河床形態に関する研究
京都大学防災研究所年報
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- 巻
- 号
- 54
- 開始ページ
- 719
- 終了ページ
- 725
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 京都大学防災研究所
天竜川では, 土砂吸引バイパスによる佐久間ダムから下流域への土砂供給が計画されている。本研究では, 土砂供給がアユの産卵環境にどのような影響をもたらすのかを予測するために, 航空写真から産卵場適地を推定する方法について検討を行った。既往研究と現地調査により, 礫底で比較的最近に土砂が堆積した瀬がアユの産卵に適しており, 砂州と瀬の位置関係がアユの産卵適地の重要な条件の一つであることが推定できた。この情報をもとにアユの産卵に関するSI モデルを作成し, 産卵適地を航空写真上で抽出した。さらに, 過去の航空写真を用いて, これら産卵適地の経年変化とその原因について考察を行った結果, 砂州波長の伸張に伴って産卵適地の箇所数が年々減少する傾向が明らかとなった。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0386-412X
- CiNii Articles ID : 120003551064
- CiNii Books ID : AN00027784