講演・口頭発表等

2019年9月

基本的な動きの経験を目指した保育が幼児の自由遊びに及ぼす影響:自由遊びにおける基本的な動きの種類と身体活動量に着目して

日本体育学会大会 第70回大会
  • 篠原 俊明

開催年月日
2019年 - 2019年
記述言語
日本語
会議種別
主催者
日本体育学会

<p> 本研究は、基本的な動きを経験することを目指した保育が、自由遊びにおいて幼児が経験する基本的な動きと身体活動量に及ぼす影響について捉えることを目的とした。東京都荒川区内の公立保育園に在園する2017年度に年中児であった幼児12名(男児7名、女児5名)を対象とした。まず、2017年12月に園庭にて30分間の自由遊びを実施し、映像撮影および3軸加速度計を用いて自由遊びで経験する基本的な動きと身体活動量を捉えた。その結果、身体活動量が低い幼児において操作系の動きの経験が少ない傾向にあることが明らかとなり、対象園の保育士3名と協議しながら、2018年6月から12月にかけて保育を実施した。具体的には、操作系の動きの経験が少なかったことから、丸めた新聞紙を遊戯室に設置、身体活動量が高くない幼児への声掛け、園庭にある移動遊具の工夫などであった。その後、同年12月に同様の調査を実施し、幼児が経験した基本的な動きと身体活動量を捉えた。その結果、身体活動量に関係なく男児女児ともに、経験する基本的な動きの総数が増え、非活発男児においては操作系の動きが3種類増加し、非活発女児では1種類増加した。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20693/jspehss.70.205_1