2019年7月
【摂食嚥下障害患者の食にチームで取り組もう!】急性期病院での栄養管理
MEDICAL REHABILITATION
- 巻
- 7
- 号
- 238
- 開始ページ
- 65
- 終了ページ
- 71
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 出版者・発行元
- (株)全日本病院出版会
嚥下障害は低栄養や脱水症を引き起こし、生活の質(以下、QOL)の低下につながる。慢性的な嚥下障害がある患者では、約50%で低栄養を認め、約16%でサルコペニアを認める。低栄養と嚥下障害が両方存在する場合は死亡率が増加する。高齢入院患者が増加している急性期病院では、どの診療科でも摂食嚥下障害患者を認める可能性がある。摂食嚥下障害と関連性の強い低栄養とサルコペニアの高リスク患者を早期に抽出し、多職種で介入することが必要である。そのためには、院内で早期抽出・介入ができるシステム作りが必須となる。また、単に必要栄養量の計算や栄養投与内容を検討するだけではなく、患者本人のQOLに配慮し、多職種でかかわることが重要と考える。そして退院時には、急性期での栄養管理内容を次の療養先に送り、食支援を途切れさせないことが重要である。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1346-0773
- ISBN : 9784865194401
- 医中誌Web ID : 2019365662