2018年2月
【下肢装具と理学療法】脳血管障害患者に対する油圧制動付短下肢装具と機能的電気刺激療法の併用経験 麻痺側立脚期の膝関節パターンからみた治療効果の検討
理学療法: 技術と研究
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- 巻
- 号
- 46
- 開始ページ
- 9
- 終了ページ
- 14
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)神奈川県理学療法士会
油圧制動付短下肢装具(Gait Solution Design;GSD)を用いて歩行練習を行った脳卒中片麻痺患者で、麻痺側遊脚期の足部クリアランス確保に課題を残した症例3例を対象とし、歩行練習に機能的電気刺激法(FES)を併用することで得られる効果について検討した。その際、麻痺側立脚初期における膝関節パターンに着目し、パターンを3タイプ(膝伸展型・膝屈曲型・膝正常型)に分類した。検討の結果、全例で足部クリアランスの改善が得られ、また歩行速度と歩行率の改善がみられた。歩行時の下肢筋活動は各膝関節パターンで特徴が異なり、膝伸展型ではGSD使用時における前脛骨筋と下腿三角筋の活動が有意に改善し、これはFESの併用効果と考えられた。
- ID情報
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- ISSN : 0914-4668
- 医中誌Web ID : 2018217441