論文

査読有り
2017年1月

糖尿病性末梢神経障害患者の歩行における身体動揺性の特徴と感覚機能との関係

理学療法
  • 鈴木 啓介
  • ,
  • 廣岡 卓
  • ,
  • 新津 雅也
  • ,
  • 小中澤 聡
  • ,
  • 細川 真登
  • ,
  • 内田 敏男
  • ,
  • 加茂 智彦
  • ,
  • 大武 聖

34
1
開始ページ
85
終了ページ
91
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)メディカルプレス

糖尿病性末梢神経障害(DPN)は糖尿病によって生じる末梢神経機能不全である。そして感覚機能の低下はバランス機能を変化させ、歩行機能を低下させる。しかし、DPNを合併する患者(DPN合併患者)の歩行の特徴については不明確な点が多く、有効な治療法の確立のためには歩行の評価が必要である。そこで本研究はDPN合併患者の歩行特性を明らかにすることを目的とし、糖尿病(DM)のみを有する患者(DMのみの患者)との比較を行った。59名のDPN合併患者(DPN合併群)と34名のDMのみの患者(DMのみ群)を対象に、3軸加速度計を第3腰椎部に装着させ、自己快適速度による10m歩行を実施した。得られたデータから、各方向(側方、垂直、前後、全方向合計)の二乗平均平方根(RMS)を算出し、共分散分析にて両群の比較を行った。側方方向と垂直方向のRMSは、両群で有意差を認めなかった。しかし、DPN合併群の前後方向と全方向合計のRMSは、DMのみ群よりも有意に高値を示した(p<0.05)。また、DPN合併群ではRMSの増加と感覚機能の低下に有意な関係が認められた(p<0.05)。以上の結果より、DPN合併患者は前後方向と全身の動揺性が高い歩行を行っていることが明らかとなった。(著者抄録)

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