2009年
選択肢間の意味連合が自己選択効果に及ぼす影響
認知心大会論文
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- 巻
- 2009
- 号
- 0
- 開始ページ
- 89
- 終了ページ
- 89
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本認知心理学会
学習時に実験参加者自身が複数の項目から一つを自由に選択できる場合には項目を割り当てられる場合よりも、後のテスト時に選択項目の記憶成績が向上することが知られている(自己選択効果)。この説明として、自己選択条件では選択肢間連合が再生成績に貢献する可能性が指摘されている。本研究では、自己選択条件で既存の選択肢間連合の利用可能性が向上するだけなのか、新たな連合形成も促進されるのかを検討した。実験では、同じもしくは異なるカテゴリーに属する単語を選択肢として用いることで、既存の選択肢間意味連合の強度を操作した。偶発学習段階の各試行では、選択肢について自己選択または強制選択を行い、その後、単語の再生課題を行った。その結果、選択肢のカテゴリーの異同にかかわらず同程度の自己選択効果が認められた。この結果から、既存の選択肢間意味連合の強さは自己選択効果の生起にとって重要ではないことが示唆された。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130005036505
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 130005036505
- identifiers.cinii_nr_id : 9000283842618