共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年5月 - 2022年3月

天皇家・公家文庫収蔵史料の高度利用化と日本目録学の進展―知の体系の構造伝来の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(S)  基盤研究(S)

課題番号
17H06117
体系的課題番号
JP17H06117
配分額
(総額)
204,100,000円
(直接経費)
157,000,000円
(間接経費)
47,100,000円

①東京大学史料編纂所閲覧室の所内専用の画像閲覧システムであるHi-Cat Plusで公開中の画像約100万画像をIIIF(トリプルアイエフ)対応に全て改修し、それに伴う所外公開が可能な閲覧システムを開発した。②書陵部所蔵鷹司家本等約6千件・近世公家日記類等約7万件、東山御文庫別置本約2万件他のデジタル画像約9万5千件を収集した(2年間累計約14万3千件)。
③昨年度蒐集したa『皇室の至宝 東山御文庫御物』の為に撮影された4×5カラーフィルムよりデジタル化した画像約2千件とb平井聖『中井家文書の研究』の為に撮影した書陵部所蔵「中井家文書」の4×5モノクロフィルムよりデジタル化した画像約2千件を、それぞれ収載書籍に収載された図版と対照したExceを作成し、その結果、bに未収録のデジタル画像約4百件を初めて確認した。④繰越し撮影した書陵部所蔵中井家本の安政度御所造営関係資料(帳簿類)約8千件に関して、寛政度の帳簿類と比較検討し、史料群の性格などに関して考察すると共に、内裏造営での釘の使用に関して国際学会で研究報告を行った。
⑤1945年の東京大空襲で焼失した一条家文庫に関して『兼輝公記』『兼香公記』など一条家当主の日記を読み解き、一条家の学問や近世以降の文庫の変遷に関して解明した。⑥古代から近代の天皇家の文庫の変遷や収蔵品の性格に関して再検討を行い、大阪大学大学院で通史的な講義を行った。⑦『日本古代人名辞典』増補改訂版の原稿の修正、木簡記載の人名に関して、継続的に原稿の作成・入稿を行い、旧版に関して新研究の成果を盛り込んだ原稿を再入稿した。
⑧市民向けに、陽明文庫講座1回、 西尾市岩瀬文庫講座2回、金鵄会館にて「続・古典を読む」を15回行った。更に東京大学にて研究者を中心に「設立80周年記念陽明文庫特別研究集会」を開催し、陽明文庫所蔵資料の最新の研究成果を発表した。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-17H06117/17H06117_saitaku_gaiyo_ja.pdf
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-17H06117/17H06117_saitaku_shoken_ja.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H06117
ID情報
  • 課題番号 : 17H06117
  • 体系的課題番号 : JP17H06117

この研究課題の成果一覧

MISC

  3

書籍等出版物

  5

講演・口頭発表等

  16

学術貢献活動

  16

メディア報道

  16