共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

片側性唇裂に対する術後3Dシミュレーション画像の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K10271
体系的課題番号
JP19K10271
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

三次元画像の撮影は症例があるごとの術前術後で行っている。現在、画像の処理は30名分程度集まり計測を行ている途中である。
今後の展望として正常人平均顔(相同モデル)の外鼻形態に近いより自然な鼻尖の位置・角度、鼻翼の形態を三次元シミュレーションするソフトの開発をおこなうとともに、口唇周囲の動きをより正常人に近づける手術手技の確立をおこない,今後の唇裂患者治療向上の一助とすることを目指す。また一方で術後二次元写真で良好な外鼻にもかかわらず笑った時や口をとがらせた時などに不自然な口唇の動きをする症例が散見される。これは口輪筋の高さや連続性に起因するもので動きに関してもすでに研究を進めており、今後の口唇周囲の動きにたいしても対応可能であり三次元研究は四次元へ発展していくものと思われる。
画像の処理を行うためにPC購入し対応している。
片側性唇裂の場合、健側に近づけることが重要となる。そのためには顔貌の正中線を設定することが最も重要となってくる。その手法としてアルゴリズムを開発する九工大のモアレシステムを顔に応用することでこれまで撮影した画像の正中線を設定していく。
術前に撮影した画像は、九州工業大学にて正中線設定ソフト作成のための資料として活用する。すでに研究分担者の金はモアレ画像を使って顔貌の重心を計測することで正中線を明示する研究を開始している。唇裂患者のデータを様々な医療分野で活用してもらうためにはさらに患者数を追加分析し、データの蓄積が必要である。
九州工業大学とはメールでのやり取りを行うと同時に2月20日に当院にて研究の進行具合と今後について話し合いを行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K10271
ID情報
  • 課題番号 : 19K10271
  • 体系的課題番号 : JP19K10271