2020年6月
歯ブラシの機能評価に関する研究ー歯ブラシの毛の硬さと刷掃速度が清掃特性に及ぼす影響ー
日本歯科医療管理学会雑誌
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- 巻
- 55
- 号
- 1
- 開始ページ
- 61
- 終了ページ
- 68
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (一社)日本歯科医療管理学会
口腔保健行動で日々行う歯みがきでは、その用具である歯ブラシの選択が重要である。しかし、歯ブラシの機能を示す客観的な指標は確立されていない。そこで、歯ブラシの構造を反映する毛の硬さと、人の行動を反映するピッチ(速度)が清掃特性に及ぼす影響を評価できるモデルを開発し、機能を評価した。開発したモデルは直径8.0mmの半円柱1個を平板に設置した凸型の単半円柱モデル(以下、SHCモデル)で、ビデオテープ法を応用して剥離プロファイル、剥離面積、水平長を用いて歯ブラシの清掃特性を評価した。本法は再現性が高く、機能の判別が容易であり、歯ブラシの機能評価として有用であることがわかった。本法によって、歯ブラシの毛の硬さがやわらかいほどモデルに対する毛先の追従性が高く、高い清掃性で、ピッチ(速度)が速いと清掃性が低下することが示された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0387-5687
- 医中誌Web ID : 2020280471