2013年4月 - 2017年3月
近代日本における優生学受容の思想的背景と優生学の重点化・優位化に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
19世紀末から20世紀初頭のドイツやアメリカでは優生断種手術が積極的に実施されたのに対してイギリスではさほど活発ではなかったのはなぜかが明らかになった。また、同時期の日本で発行された諸雑誌(『優生』『優生学』『人性』など)を検討した結果、イギリスの優生学よりもドイツ系の優生学と断種手術の紹介記事のほうが多数であることがわかった。これらのことが1930年代以降日本の断種法制定に至る背景をなしていると推測できた。
また、優生断種手術に批判的であった医学者・木田文夫について調査した。その結果、彼がドイツ系の遺伝子決定論に懐疑的であったためであることが判明した。
また、優生断種手術に批判的であった医学者・木田文夫について調査した。その結果、彼がドイツ系の遺伝子決定論に懐疑的であったためであることが判明した。
- ID情報
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- 課題番号 : 25580021
- 体系的課題番号 : JP25580021