2013年12月
「アジアの子」試論 : 時代に迫られた留学生たち
同志社国文学
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- ,
- 巻
- 号
- 79
- 開始ページ
- 80
- 終了ページ
- 91
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14988/pa.2017.0000013968
- 出版者・発行元
- 同志社大学国文学会
「アジアの子」は盧溝橋事件直後、中国知識人郭沫若がひそかに日本を脱出した経緯を描く「シナリオ用小説」である。従来の研究では、佐藤と郁達夫の関係や、佐藤の戦争協力が注目を集めたが、本稿では、郭沫若の脱出に対する日本文壇の反応を確認した上で、盧溝橋事件による中国人留学生の帰国現象に光を当て、佐藤のフィクションの中に隠された意識を明らかにする。そして、留学生が寄せられた期待と現実との齟齬について検討することとする。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14988/pa.2017.0000013968
- ISSN : 0389-8717
- CiNii Articles ID : 120005641883
- CiNii Books ID : AN00165595
- identifiers.cinii_nr_id : 9000327433473