共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

ラオス国少数民族の母子保健継続ケアの利用と関連する要因に関する介入研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K10540
体系的課題番号
JP18K10540
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究の目的は、後発開発途上国であり、保健指標の改善も遅れているラオス国農村部の少数民族居住地域において、女性の村落保健ボランティアの活動による母子保健継続ケア利用の改善、母子保健継続ケアへの男性参加とソーシャルキャピタルの醸成との関連及びその要因を明らかにすることである。
初年度は、ラオス側の研究協力者と共に研究計画を作成し、琉球大学及びラオス側の研究機関の倫理審査の承認を受けた後、2019年3月にラオス語の無記名自記式質問紙票を用いた量的調査及びインタビュー調査を行った。対象地域は、ラオス国サワナケット県セポン郡で、少数民族の居住する農村地域である。
量的調査では、女性の村落保健ボランティアの活動地域と活動していない地域において、それぞれ19村122名、17村104名、合計226名の母親から調査の協力が得られた。調査内容は、社会経済的状況、母子保健継続ケアの利用状況とその知識、夫の協力、女性ボランティアの関わり、ソーシャルキャピタル、母親のメンタルヘルスから構成した。
質的調査では、女性の村落保健ボランティアの活動地域の母親10名、その夫9名にインタビューを行い、女性の村落保健ボランティア15名、男性の村落保健ボランティア15名にフォーカスグループインタビューを行った。母親及びその夫へのインタビュー内容は、女性及び男性の村落保健ボランティアから受けたサービスとその有用性、ボランティアに対する印象など、村落保健ボランティアへのインタビュー内容は、提供した保健活動内容、母子保健継続ケア利用を促進するための関わり、ボランティア活動への動機などについて回答が得られた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K10540
ID情報
  • 課題番号 : 18K10540
  • 体系的課題番号 : JP18K10540