研究ブログ
私の研究が国立国会図書館調査及び立法考査局の総合調査報告書に大きく取り上げられました
国立国会図書館調査及び立法考査局の報告書の第7章「人口減少社会における地域消防体制の課題」で、聞き取り調査(講演?)のうえで私の研究をかなり大きく取り上げていただきました。国会の活動を補佐するための立法調査業務や国政課題に関する調査研究を行うという組織の成り立ち上、各分野の最新の研究動向に敏感な組織なので、私がゼロから切り開いてきた研究分野に注目してもらって大変名誉なことだと思います。
人口減少社会の到来を受けて、高知県が4月から県内の市町村消防本部の一元化(県内で一つの消防本部にまとめる)の検討会を立ち上げます。過去にも一度一元化を目指して頓挫した経緯が高知県はあるのですが、今回は知事の強いご意向もありかなり本気のよう。背景には、人口減少社会において地域の基盤サービスである消防や救急体制を維持していけるかという強い危惧があります。私も部会長としてご協力します。おそらく他地域も今後追従し、大きな流れの切っ掛けになりそうな気がします。一方で、小規模消防本部でも現状や将来に危機感を持つ意識の高いところでは、消防力の適正化の検討を始めるところが出てきました(今一押しの伊賀市消防本部とか)。
人口減少の更なる深刻化を目前にして、今後の消防行政をどうすべきかという議論がやっと本格的に動き始めた気がします。消防、救急分野では、今後5~10年以内に色々な問題が深刻化、表面化すると個人的には考えています。急がねばなりません。最近、各方面からの審議会への参加等のご依頼が増えてきています(4月からサバティカルなので、職務専念義務違反にならないよう学内手続きをするのが毎回面倒💦)。微力ながら、各方面協力してまいりたいと思います。
また、報告書を拝見させていただくと、私がゼロから切り開いてきた研究分野において、その後専門家の議論が盛んに徐々になってきていることが客観的に把握でき、大変興味深かったです(意外と客観的には普段なかなか俯瞰できないので)。競争はあまり好きではないので、更に誰もやっていない、あるいは全く初めは誰も思いつかない(僕しか思いつかない)ような新しい(レッドオーシャンではなくブルーオーシャンの)研究分野をどんどん切り開いていけたらといつも考えています。
【報告書は↓から見れます】
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/document/2025/index.html
2回目の ABEMA Prime出演
昨日、ABEMA Primeに出演しました。昨年に引き続き、2回目の出演になります。楽しかったです。
防火・危機管理促進協会の危機管理研究会で講演をしました
総務省消防庁の消防大学校で講義をしました
消防大学校の消防団長科第86期で、講義をさせていただきました。消防研究者として、消防大学校で教壇に立つというのは長年の夢でした。感激いたしました。
クローズアップ現代に出演しました
9月3日に放送された、クローズアップ現代「その時、助けは来るのか? 能登半島地震 初動検証から考える」に出演しました。実は記者の方々や制作スタッフの方々とは1月の能登地震発生以降、何度も打合せを重ね研究上の問題意識等をお話させていただいておりました。今回、取材スタッフが放送直前まで頑張られて色々な方々に取材をされ、なかなか一般には可視化が難しい地震発生後の行政の初動の部分の過程がリアルに分かる気合の入った番組になっていると思います。NHKの取材力の凄さを、改めて痛感いたしました。これ、僕の「防災行政論」の授業の教材として、これからずーっと使おうかなと考えています。
【番組内容、写真の出典】https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4935/
国会図書館調査及び立法考査局のご依頼で講義を行いました
国立国会図書館 調査及び立法考査局のご依頼で、「我が国の地域消防体制の課題」というテーマで講義を行いました。調査及び立法考査局は、国会議員の関心が高いテーマについて調査研究を行う組織ですが、今年度は、「人口減少と地域の課題」という大テーマで調査研究を行われており、その一環でのご依頼いただきました。国立国会図書館 調査及び立法考査局の報告書は、時事的な社会的ニーズの高い政策課題の最新動向を非常に精緻に調査、整理、分析くださっており、いつも非常に勉強させていただいております。今回、私の研究に関心を持って下さり、お話しする機会を与えてくださったこと、非常に光栄なことだと考えております。また私の研究に関心持っていただいて、このようなご依頼をいただけるよう、研究を更に頑張って進めていきたいと思います。リモートでのお話でしたが、リモートって本当に便利だなと改めて実感いたしました。(お話しした内容は、科研費の課題番号24K00221によるものです。)
総務省消防庁を訪問いたしました
総務省消防庁をお訪ねし、消防庁長官をはじめ、幹部の方々にご挨拶をして参りました。皆様、拙著『日本の消防行政の研究』を購読くださっており、消防行政の研究者として非常に感激いたしました。
出版社(一藝社)さんが学会賞の受賞を祝ってX用に画像を作成くださいました
とても素敵な画像を作成くださり、有難うございました。お蔭様で本書、1刷り2000部を一年で売り切って、2刷りに入りました。消防、防災行政関係の大学授業の教科書としての採用も、増えてきています。総務省消防庁、東京消防庁や市町村消防本部等の消防関係の方々からも、購読いただいたというお話を非常に良く聞くようにありました。深く、感謝いたします。(本研究業績は、科研費の課題番号24K00221によるものです。)
著書が2024年の日本公共政策学会賞(著作賞)を受賞しました
昨日、私の著書『日本の消防行政の研究 組織間関係と補完体制』が、日本公共政策学会賞(著作賞)を受賞しました。長年の研究成果を評価いただき、このような名誉ある賞をいただけたこと、本当に嬉しいです。いつもお世話になっている先生方、研究に協力いただいている消防や行政関係の方々、いつも研究資金(科研費)を助成下さっている日本学術振興会に深く感謝いたします。(本研究業績は、科研費の課題番号24K00221によるものです。)
著書の書評が日本行政学会編『年報行政研究』に掲載されました
私の著書『日本の消防の研究 組織間関係と補完体制』の書評が、日本行政学会編『年報行政研究』に掲載されました。行政学者の私にとって学問的に最もコアな学会の一つである日本行政学会の学会誌で、私の本が取り上げられたこと、大変名誉なことと喜んでいます。評者の幸田雅治先生にも、素晴らしい書評を書いていただいたことを、この場を借りて深く感謝いたします。(本書は、課題番号21K01339の研究成果によるものです。)