共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

がん臨床試験における患者の意思決定支援のための学習プログラム開発と実践知の可視化

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K10908
体系的課題番号
JP19K10908
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

パイロット調査を研究計画に基づき継続し、学習プログラム2回目を2020年6月下旬に実施、同年10月に学習プログラムの評価に関する調査を終了した。パイロット調査で得られたデータを解析した結果、意思決定支援の実施度、自己効力感、意欲・関心のいずれも期待した測定値上昇を認めなかった。その原因としては、意思決定支援の実施機会がないために無回答の対象者が多かったこと、学習プログラムが介入として希薄だった可能性が考えられた。そこで、アウトカム(エンドポイント)の再検討と、調査の実施可能性および将来的な利便性を考慮し完全オンライン形式とし、内容を強化した学習プログラムを開発することとした。
アウトカム(エンドポイント)は、カークパトリックが提唱した4評価モデルに基づいて再検討を行った。その結果、当該モデルのレベル1にあたる「リアクション」の評価は、学習プログラム後のリアクション・アンケートの内容を強化すること、レベル2にあたる「ラーニング」の評価を新たに設けること、レベル3にあたる「ビヘイビア」の評価は混合研究法を導入して、実施度を評価尺度とインタビューの2つの手法でデータ収集すること、といった新たなアウトカム(エンドポイント)を設定することとした。
学習プログラムは、オンライン形式に変更したことで柔軟なデザインが可能となった。従来のプログラムの1回目と2回目を合わせて1回(半日)で実施し、これをメインプログラムとした。新たに強化プログラムを作成し、1回目受講から1か月以内に受講者が自己学習できるプログラムを作成した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K10908
ID情報
  • 課題番号 : 19K10908
  • 体系的課題番号 : JP19K10908