共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

臨床研究コーディネーターの熟達化を促進する現任教育

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K11999
体系的課題番号
JP16K11999
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,680,000円
(直接経費)
3,600,000円
(間接経費)
1,080,000円

最終年度は、CRC熟達化とその影響要因の質的検討を行う目的で前年度に引き続きグループインタビューを行った。前年度実施のインタビューと合わせると、CRCの教育担当者3名から成るグループインタビューを計3回、CRC経験2~5年目のCRC2名から成るグループインタビューを計2回のデータが収集された。これらのグループインタビューの逐語録を作成し、質的帰納的に分析を行った。その結果、CRCの熟達化の促進要因は、「教育環境」、「教育内容」、「教育方法」、「CRCとしての資質」の4個の大分類が析出された。大分類「教育環境」には、①指導者、②指導者の教育・フォロー体制、③職場環境、④業務量の可視化が中分類として析出された。大分類「教育内容」には、①GCP教育、②OJT、③CRC業務の経験が中分類として析出された。大分類「教育方法」には、①指導方法、②指導内容、③CRCの役割・範囲・立ち位置の理解、④職種の違い、⑤外部との関わりが中分類として析出された。大分類「CRCとしての資質」では、①個人の資質・背景が中項目として析出された。阻害要因には、「教育環境」、「教育方法」、「CRCとしての資質」の3個の大分類が析出された。大分類「教育環境」では、①指導者、②職場環境、③業務量の可視化が中分類として析出された。大分類「教育方法」では、①指導方法・環境、②CRCの役割・範囲・立ち位置の理解、③職種の違いが中分類として析出された。大分類「CRCとしての資質」では、①個人の資質・背景が中分類として析出された。
続いて、本研究で実施した全調査(CRCの現任教育プログラム、CRC熟達度、およびCRC熟達化とその影響要因)の結果に考察を加え、「CRC熟達度ラダーに基づくOJTプログラム試案」を作成した。これを活用の手引きとともに臨床研究・治験の実施実績が確認できた医療機関210か所等に配付した。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-16K11999/16K11999seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K11999
ID情報
  • 課題番号 : 16K11999
  • 体系的課題番号 : JP16K11999