May, 2017
高齢血液透析患者が通院困難を認識しながら通院を継続する過程
日本慢性看護学会誌
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- Volume
- 11
- Number
- 1
- First page
- 9
- Last page
- 15
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- 日本慢性看護学会
本研究の目的は,高齢血液透析患者が通院困難を認識しながら通院を継続する過程を明らかにし,通院継続の要因を検討することである.透析歴10年以上かつ65歳以上の血液透析患者15名を対象に,半構造的インタビューを実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ法を用いて分析した.高齢透析患者は,[通院するうえでの支えの実感]を得ながら[透析に向き合う決意]を基盤として,【通院継続のための主体的備え】をする.しかし,[思うようにいかないことの出現]を背景に[通院継続に対するゆらぎ]が生じ,[透析に向き合うための調整]と[今の生活を守るための要求]のバランスを保ちながら行う【通院継続のための主体的備え】を難しくする.これらの結果より,患者の通院継続の要因は,【通院継続のための主体的備え】によって[透析継続に対するゆらぎ]をコントロールできることであると考えられる.そのため,看護師は[通院継続に対するゆらぎ]の背景にある[思うようにいかないことの出現]を把握し,患者が【通院継続のための主体的備え】を続けられるように支えることが重要である.(著者抄録)
- ID information
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- ISSN : 1882-2061
- Ichushi Web ID : 2017303705