地域保健分野で活用できる信頼性・妥当性の高いソーシャル・キャピタル尺度を開発することを目的とした。地域特性の異なる4道県５自治体の保健師11名と地域住民13名を対象にインタビュー調査を行い，42項目の尺度案を作成した。179市町村の保健師を対象に郵送法による質問紙調査により，42項目の内容妥当性を検証した。さらに，４市町の地域住民1000名を対象に，郵送法による質問紙調査を実施し，項目分析，探索的因子分析，確認的因子分析，基準関連妥当性の検証，信頼性係数の算出により信頼性と妥当性を検証し，５因子20項目のソーシャル・キャピタル尺度を開発した。