共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

作文・推敲につながる文法の知識・技能とその指導法に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K02800
体系的課題番号
JP20K02800
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,340,000円
(直接経費)
1,800,000円
(間接経費)
540,000円

本年度(2021年度)は作文コーパスを用いて文法的不具合の調査・分析を進め、文法指導における機能的な指導の調査・分析を行った。
文法的不具合としては、主述の不具合、修飾の不具合の調査・分析を行ったが、いずれも昨年度(2020年度)までに実施した小学生対象の調査・分析と比較・対照して、中学生の主述および修飾の不具合の出現傾向を明らかにした。
機能的な文法指導については、昭和戦前期の読方教育および綴方教育における文法の指導に関して、小学国語読本に関わる指導書や東京高等師範学校附属小学校教員の綴方教育書を対象として文法の扱いを調査し、戦後の機能文法論の前提となった戦前の文法指導の動向を明らかにした。
また、論理的表現力育成につながる語彙の指導として機能表現を取り上げ、学習指導要領の「情報と情報の関係に関する事項」に関わらせた指導の内容と方法を提起した。
成果の発表として、学会発表1件、論文発表5件を行った。主述の不具合については、国士舘大学人文学会誌にて発表し、修飾の不具合については、国士舘大学国文学会誌にて発表した。昭和戦前期の読方教育における文法の扱いについては、早稲田大学大学院教育学研究科紀要にて発表し、昭和戦前期の綴方教育における文法の扱いについては、国語教育史学会学会誌にて発表した。論理的表現力育成につながる語彙の指導については、日本国語教育学会学会誌にて発表している。
本研究における本年度(2021年度)の研究計画は、文法的不具合のうち修飾の不具合、機能表現のうち節連鎖・接続に関する文中機能表現の調査・分析を行うことである。機能表現については節連鎖に関わる機能表現の調査・分析が行えなかったが、文法的不具合と昭和戦前期の機能的文法指導の調査・分析が行えており、十分な成果と評価できる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K02800
ID情報
  • 課題番号 : 20K02800
  • 体系的課題番号 : JP20K02800

この研究課題の成果一覧

論文

  9

書籍等出版物

  1

講演・口頭発表等

  6