論文

査読有り 最終著者
2018年12月

簡単に作れるカラフル朝食を家族で楽しむことを目指した幼児と母親のための朝食共食プログラムの検討

名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報 = Annual Report of Institute of Health and Nutrition, Nagoya University of Arts and Sciences
  • 丸田 星子
  • ,
  • 安達 内美子

10
開始ページ
1
終了ページ
20
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
名古屋学芸大学健康・栄養研究所

【目的】幼児とその母親のための朝食共食プログラムを開発、実施し、その形成的評価を行うことを目的とした。【方法】2017年8 月、9 組の3 ~ 6 歳児とその母親を対象に「簡単に作れるカラフル朝食で、家族で食事を楽しむ」ことをテーマとしたプログラムを実施した。プログラムは2 回に分けて実施した。1 回目は主食・主菜・副菜を揃えることの重要性を理解し、母親と児にとっての適量を知ることを学習目標とした。内容は「3・1・2 弁当箱法」を教材としたセミナーを実施した。2 回目は朝食の大切さを理解し、朝食を家族で楽しく食べる意欲を高めること、負担の少ない調理法を知ることを学習目標とした。内容は親子で作るカラフル朝食の調理実習を行った。プログラムの中で母親に対し、3 回の自記式質問紙調査を行った。プログラム実施後、形成的評価を行った。【結果】9 名中6 名の母親は子どもにとっての適量を知らなかったが、プログラムを通して母親は、朝食の大切さやバランスのよい食事の組み合わせ、自分と児にとっての適量を理解することができた。また、今後の食生活において実践する意欲が高まった。【考察】開発したプログラムは母親の朝食摂取への理解を深め、実践へと導く可能性を有することが示された。また、調理への参加や楽しい共食の時間を通して、食べる意欲の高まった児の姿は、母親に共食の大切さへの気づきを与えたことから、親子で食事を楽しむことを支援する内容であったと考えられた。一方で、母親が講義等に集中できる環境を整える工夫の必要性が示された。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006641204
URL
http://id.nii.ac.jp/1095/00001290/
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2019248248
ID情報
  • ISSN : 1882-1820
  • CiNii Articles ID : 120006641204

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