2019年12月
カーブドショートステムにおける人工股関節全置換術後のステム周囲骨反応の検討
日本人工関節学会誌
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- 巻
- 49
- 号
- 開始ページ
- 309
- 終了ページ
- 310
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本人工関節学会
当院で2015年8月〜2018年2月にFitmoreステムを用いてTHAを行い術後2年以上観察しえた27例29関節を対象とし、ステム周囲骨反応の経時的変化について検討した。方法は、術後6ヵ月・1年・2年時の単純X線股関節正面像を用いて、Gruen分類に従い各zoneでのSpot welds、Radiolucentline、Cortical hypertrophyを評価するとともに、Enghらの定義に従いStress shieldingの評価を行った。結果、Spot weldsは術後6ヵ月でzone 2と6にそれぞれ25関節(86%)と23関節(79%)、術後1年でそれぞれ22関節(76%)と23関節(79%)、術後2年でそれぞれ23関節(79%)と24関節(83%)に認め、zone 3に術後6ヵ月で14関節(48%)、術後1年で22関節(76%)、術後2年で26関節(90%)に認めた。Radiolucentlineはzone 1に術後6ヵ月で21関節(72%)、術後1年で18関節(62%)、術後2年で9関節(31%)に認めた。Cortical hypertrophyは術後2年で10関節(34%)に認めた。Stress shieldingは、術後6ヵ月で「なし」が18関節(62%)、「1度」が10関節(34%)、「2度」が1関節(3%)、術後2年で「なし」が6関節(21%)、「1度」が18関節(62%)、「2度」が5関節(17%)であった。
- ID情報
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- ISSN : 1345-7608
- 医中誌Web ID : 2020181972