2010年12月30日
臥位高血圧に起立性低血圧を伴った糖尿病腎症に昇圧剤を投与し可逆性後頭葉白質脳症の発症をみた1例
糖尿病
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- 巻
- 53
- 号
- 12
- 開始ページ
- 845
- 終了ページ
- 849
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11213/tonyobyo.53.845
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本糖尿病学会
症例は33歳男性.2型糖尿病で外来通院中であったが,血糖コントロール不良で腎症第4期など合併症が進行していた.糖尿病神経障害によると思われる起立性低血圧を繰り返すため,降圧剤を中止し昇圧剤を投与したところ,血圧の急激な上昇とともに意識レベルが低下し,痙攣を生じた.頭部MRIの所見および経過により,可逆性後頭葉白質脳症(Reversible posterior leukoencephalopathy syndrome;以下RPLS)と診断した.昇圧剤投与による急激な血圧上昇,進行した腎症,腎性貧血に対するエリスロポイエチン製剤投与,自律神経障害などの複数の要因が発症に関与したと考えられた.糖尿病合併症の進行した高血圧患者において,起立性低血圧に対して昇圧剤を投与する際には,RPLS発症の危険があり,十分な注意が必要である.<br>
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.11213/tonyobyo.53.845
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/10027893409
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00166576
- ID情報
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- DOI : 10.11213/tonyobyo.53.845
- ISSN : 0021-437X
- 医中誌Web ID : 2011088824
- CiNii Articles ID : 10027893409
- CiNii Books ID : AN00166576
- identifiers.cinii_nr_id : 9000018563332