2020年4月 - 2023年3月
国語科教育の読解指導における批判的思考力と論理的思考力の育成
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
研究2年度として、第一に、〈論理的思考力〉の育成に関しては研究初年度に教材化した〈論理カード〉のパイロット版を制作した。それとともに、〈論理カード〉の活用がなぜ〈論理的思考力〉を高めるのかの理論的考察を行った。それを踏まえて、福島県内の県北地区、県央地区、相双地区、会津地区の4校の4年生を対象としてカードを活用した検証実践を行った。そして、〈論理カード〉の活用が、説明的文章を要約する力を向上させることを確認し、その結果を日本教育実践学会第24回研究大会(オンライン開催)にて「論理カードによる要約力の育成」という題目で口頭発表した。
第二に〈批判的思考力〉の育成に関しては、研究初年度に策定した「〈混成型テキスト〉を読み解く〈読解方略〉一覧」のブラッシュアップを図った。また、〈混成型テキスト〉の読解について、算数・数学科や「総合的な学習の時間」などの他教科がどのようにかかわっているのかを調査し、国語科で行う意義を定位した。それらを基に、「データのサンプル(調査対象)に着目する」という〈読解方略〉の獲得を意図した実践プルグラムを開発し、小学校5年生にて検証授業を行った。その結果を日本教育実践学会第24回研究大会(オンライン開催)にて「〈混成型テキスト〉の読解方略(Ⅱ)-短時間学習プログラムの開発-」という題目で口頭発表している。
第三に、〈論理的思考力〉の一環として、文学的文章を読む方略の転移を図ることを意図した単著『国語科の読みを深めるアクティブ・リーディング 〈読みの方略〉の獲得と〈物語の法則〉の発見Ⅱ』(明治図書)を刊行した。これは、〈読みの方略〉の獲得と〈物語の法則〉の発見を意図した前著『国語科授業を変えるアクティブ・リーディング』の続編であり、〈読みの方略〉を転移させる方途について、より詳細に理論化するとともに、小中学校の教科書教材の実践例を掲載している。
第二に〈批判的思考力〉の育成に関しては、研究初年度に策定した「〈混成型テキスト〉を読み解く〈読解方略〉一覧」のブラッシュアップを図った。また、〈混成型テキスト〉の読解について、算数・数学科や「総合的な学習の時間」などの他教科がどのようにかかわっているのかを調査し、国語科で行う意義を定位した。それらを基に、「データのサンプル(調査対象)に着目する」という〈読解方略〉の獲得を意図した実践プルグラムを開発し、小学校5年生にて検証授業を行った。その結果を日本教育実践学会第24回研究大会(オンライン開催)にて「〈混成型テキスト〉の読解方略(Ⅱ)-短時間学習プログラムの開発-」という題目で口頭発表している。
第三に、〈論理的思考力〉の一環として、文学的文章を読む方略の転移を図ることを意図した単著『国語科の読みを深めるアクティブ・リーディング 〈読みの方略〉の獲得と〈物語の法則〉の発見Ⅱ』(明治図書)を刊行した。これは、〈読みの方略〉の獲得と〈物語の法則〉の発見を意図した前著『国語科授業を変えるアクティブ・リーディング』の続編であり、〈読みの方略〉を転移させる方途について、より詳細に理論化するとともに、小中学校の教科書教材の実践例を掲載している。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K02725
- 体系的番号 : JP20K02725