共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

統合失調症死後脳における Pro to Glu 経路の分子プロファイル解析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K08053
体系的課題番号
JP19K08053
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

福島精神疾患死後脳バンク及び新潟大学脳研究所にて凍結保存された死後脳(統合失調症24例、双極性障害8例、健常対照36例)のサンプルセットを用いて、前頭皮質(PFC;BA10)、上側頭回皮質(STG;BA22)における、Aldehyde dehydrogenase 4 family member A1(ALDH4A1)のタンパク質発現量の解析を行った。ALDH4A1はプロリン代謝に関わる酵素の一つであり、以前に行った統合失調症と健常群の死後脳における網羅的なタンパク質発現解析によって、統合失調症死後脳の前頭で有意に増加していた。今回はELSA法を用い、上記の脳領域におけるALDH4A1のタンパク発現解析を行ったところ、PFC、STGにおいて、統合失調症及び双極性障害群でALDH4A1の発現量が有意に高かった。また、プロリン代謝に関わる分子におけるSNPがALDH4A1の発現量に及ぼす効果を解析したところ、PFCにおいてP5C synthetaseの遺伝子ALDH18A1のSNPs(rs10882639)とProlidaseの遺伝子PEPDのSNPs(rs33823,rs153508)と有意な相関がみられ、それぞれアレル依存性を認めた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K08053
ID情報
  • 課題番号 : 19K08053
  • 体系的課題番号 : JP19K08053