2020年4月 - 2023年3月
歯周病の病態メカニズムに基づく先進的免疫療法の基盤研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
前年度に引き続き、腸内細菌叢と免疫制御機構の視点から歯周病の病態メカニズムを解明し、それに基づく先進的免疫療法の基盤確立を目指した。
1)歯周病における腸内微生物叢の役割の解明:生体でのTh17細胞への分化を強力に誘導する細菌を無菌マウスの腸管に定着させたノトバイオートマウスを作成して実験を開始した。SPFマウスに各種抗菌剤を投与することで腸内微生物の一部を破壊して、腸内微生物を次世代シーケンサーにより解析し、腸内微生物叢の変化が歯周病の病態に関与することを見出した。補強した嫌気チャンバーによって研究が著しく加速した。
2)歯周病の病態を司る免疫制御機構の解明:光照射で蛍光色素が変化する遺伝子改変マウスに歯周病原細菌を腸内投与し、腸管にて光照射した蛍光を指標に生体内での責任Th17細胞の分布をFACSにて解析し、腸管から口腔へ分布されていることを見出した。高純度の責任Th17細胞を培養する方法を用いて、歯周病の責任Th17細胞の主要なT細胞受容体レパートリーの解析を継続した。計画に従い作出された歯周病疾患モデルマウスの候補個体を対象に抗原特異性を解析したところ、目的の抗原特異性を有する個体は含まれてなかった。新たに抗原を断片的に限定することで効率的にして候補個体の作製に着手した。
3)歯周病への先進的免疫療法の基盤の確立:IL-17A中和抗体投与による歯周病の病態改善への効果を検証したところ、全身投与によって歯周病の病態が改善することを動物実験レベルで見出した。
1)歯周病における腸内微生物叢の役割の解明:生体でのTh17細胞への分化を強力に誘導する細菌を無菌マウスの腸管に定着させたノトバイオートマウスを作成して実験を開始した。SPFマウスに各種抗菌剤を投与することで腸内微生物の一部を破壊して、腸内微生物を次世代シーケンサーにより解析し、腸内微生物叢の変化が歯周病の病態に関与することを見出した。補強した嫌気チャンバーによって研究が著しく加速した。
2)歯周病の病態を司る免疫制御機構の解明:光照射で蛍光色素が変化する遺伝子改変マウスに歯周病原細菌を腸内投与し、腸管にて光照射した蛍光を指標に生体内での責任Th17細胞の分布をFACSにて解析し、腸管から口腔へ分布されていることを見出した。高純度の責任Th17細胞を培養する方法を用いて、歯周病の責任Th17細胞の主要なT細胞受容体レパートリーの解析を継続した。計画に従い作出された歯周病疾患モデルマウスの候補個体を対象に抗原特異性を解析したところ、目的の抗原特異性を有する個体は含まれてなかった。新たに抗原を断片的に限定することで効率的にして候補個体の作製に着手した。
3)歯周病への先進的免疫療法の基盤の確立:IL-17A中和抗体投与による歯周病の病態改善への効果を検証したところ、全身投与によって歯周病の病態が改善することを動物実験レベルで見出した。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H00555
- 体系的課題番号 : JP20H00555