2007年
新しい脳動脈瘤塞栓コイルの使用経験:-MicrusphereとMicroplex-
脳神経血管内治療
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- 巻
- 1
- 号
- 1
- 開始ページ
- 45
- 終了ページ
- 53
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5797/jnet.1.45
- 出版者・発行元
- 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
最近,本法で使用可能となった新しい脳動脈瘤塞栓用コイル(Micrusphere&reg;とMicroplex&reg;)の臨床使用経験を報告した.両コイルとも,これまで日本で使用してきた他の3Dコイルとは異なったユニークな特徴があった.Micrusphere&reg;は,Box型の安定したフレーム形成が可能であったが,コイルのシェイプメモリーが強く,やや硬い印象があり,特にバルーンアシスト時にコイルが動くことがあり,注意が必要であった.電気離脱は早く,その信頼性も高かった.Microplex&reg;は,瘤壁に沿ってフレーム可能で,複雑な形状にもフィットしやすい特徴があり,また長いコイルのラインナップが準備されており有用であった.水圧離脱は瞬時で信頼性も高かったが,その瞬間に瘤内でコイルがわずかに動くことが確認された.両コイルとも現状では伸張防止及びソフトコイルがないためパッキングコイルとしては注意が必要であった.<br>結論として,Micrusphere&reg;は中等度大の球形・ややbroad-neck瘤に,Microplex&reg;は多房性や細長い不規則な形状の瘤のフレーム形成に適していると考えられた.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5797/jnet.1.45
- ISSN : 2186-2494
- ISSN : 1882-4072
- CiNii Articles ID : 130002148661
- identifiers.cinii_nr_id : 9000022011845
- SCOPUS ID : 79954417758