2017年8月
レーザーラマン分光法による強酸性溶液中のポリモリブデン酸に対する研究
2nd Asian Symposium on Laser Induced Breakdown Spectroscopy (ASLIBS 2017)
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- 記述言語
- 英語
- 会議種別
強酸性溶液下におけるポリモリブデン酸の構造を、レーザーラマン分光法を用いて調べた。0.2-1.0Mの硝酸濃度領域において、ポリモリブデン酸のラマンスペクトルを取得した。0.2M HNO$_{3}$の硝酸濃度では[Mo$_{36}$O$_{112}$(H$_{2}$O)$_{16}$]$^{8-}$、1.0 M HNO$_{3}$の硝酸濃度では[Mo$_{2}$O$_{5}$(H$_{2}$O)]$^{2+}$の構造に起因するラマンスペクトルが得られた。得られた一連のラマンスペクトルに対してケモメトリクスを行った結果、0.5M HNO$_{3}$の硝酸濃度で単一の中間体の存在が示唆された。X線吸収分光測定の結果を踏まえ、この中間体は[Mo$_{18}$O$_{56}$(H$_{2}$O)$_{8}$]$^{4-}$であると帰属された。