2020年4月 - 2024年3月
ホルモンに着目したサルコペニア予防に有効な食品成分の探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
高齢者における骨格筋量の減少や筋力低下を特徴とする加齢性筋委縮である“サルコペニア”は、転倒・骨折や寝たきりのリスクを高めるため、健康寿命の延伸や介護予防の観点から極めて重要な疾病である。本研究の目的は、骨格筋細胞および肝細胞を用いたスクリーニング法を組み合わせてサルコペニア抑制に有効な食品由来の機能性成分を同定し、その機能を明らかにすることである。2021年度は所属大学を異動したため、実験施設の使用許可および研究環境整備に時間が掛かり、大幅な遅れが生じた。2020年度に引き続き、骨格筋細胞株(C2C12)を用いて、骨格筋に直接作用して筋委縮を抑制する食品由来成分のスクリーニングを行ったものの、有効な食品由来成分を同定するには至らなかった。2022年度は既に入手済み食品成分を用いた骨格筋をターゲットにしたスクリーニングを実施し、その後肝臓におけるIGF-1分泌を亢進する成分の探索実験を開始する予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K19716
- 体系的課題番号 : JP20K19716