論文

査読有り
2021年12月

高水素化物生成比を示す高濃縮ウラン粒子に対するSIMS-APMの最適化

KEK Proceedings 2021-2
  • 富田 涼平
  • ,
  • 富田 純平
  • ,
  • 蓬田 匠
  • ,
  • 鈴木 大輔
  • ,
  • 安田 健一郎
  • ,
  • 江坂 文孝
  • ,
  • 宮本 ユタカ

開始ページ
146
終了ページ
150
記述言語
日本語
掲載種別

大型二次イオン質量分析装置(LG-SIMS)を使用したウラン粒子のスクリーニング測定(APM)は広い測定領域に複数の粒子を収め、測定範囲内に存在する個々の粒子の座標と同位体組成の情報を得る連続測定である。特に高濃縮の粒子を含むAPMではウラン粒子表面の水素化物生成比が高い場合に$^{236}$U$_{測定値}$=$^{235}$U$^{1}$H+$^{236}$U$_{真値}$となる影響を受けて$^{236}$Uの存在率が見かけ上高くなる。APMでは個々の粒子から得られる二次イオンが少ないため正確な水素化物補正ができず、この影響でウラン全体に対する$^{235}$Uの存在率が見かけ上低下する問題が起きる。そこでAPMの測定前に一定時間だけイオンビームを照射することでウラン粒子表面の水素化物生成比の低減を試みた。また、粒子表面を十分にスパッタしやすいマニピュレーション-APM(APM-mani)についても実験を行い、水素化物を効果的に低減できるスクリーニング条件を検討した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5070845

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