共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

今日的課題に対応する原価企画のあり方に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
20H01556
体系的課題番号
JP20H01556
配分額
(総額)
17,680,000円
(直接経費)
13,600,000円
(間接経費)
4,080,000円

本研究は、グローバル化、サステナビリティ、サービタイゼーションという3つの経営環境の変化を受けて、企業における原価企画の取り組 みの変化を調査することを目的としている。2020年度はコロナ禍のためにグローバル化に関する調査を行うことができなかった。今後も同様の状況が予想されるため、研究計画を変更して、グローバル化の研究をテーマから除外することにした。
全体としては、サービタイゼーション、環境、グローバル化という企業が今日直面する課題に対する原価企画の対応に関する実態調査を産業経理協会会員宛に行った(日本管理会計学会「原価企画の今日的課題と対応に関する研究」スタディグループ, 2020)。
サステナビリティへの配慮と原価企画の関係についての研究は、質問票調査を中心に行った。調査票は、ステイクホルダーの影響、環境経営に取り組む動機、目標水準、関与する部署、経営における位置づけ、具体的な取り組み重視する項目、成果について質問した。4月~8月に先行研究のレビューを行い、9月~11月に質問票を作成した。1月に製造業3,000社(上場1,288社、非上場1,社)に対して調査票を送付し、2月末までに256件の回答を得た(回収率8.5%)。その後、3月中にデータの入力を完了し、分析に着手した段階である。
サービタイゼーションと原価企画の関係についての研究は、諸藤がサービタイゼーションにおける原価企画のあり方として、価格設定、目標原価配分、ABC利用等を論じた(諸藤,2020)。浅石・片岡が、プリンティング事業の既存事例研究の紹介とそれを踏まえた考察を行った(浅石・片岡,2020)。井上が、サービタイゼーション戦略と組織間コントロールの関連性について(井上,2020)、片岡が、サービス化戦略のもとでのライフサイクル・コスティングについて(片岡,2020)、また、浅石がサービタイゼーションと財務業績の関係の考察を行い(浅石,2020)、それぞれ論文を執筆した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01556
ID情報
  • 課題番号 : 20H01556
  • 体系的課題番号 : JP20H01556

この研究課題の成果一覧

論文

  5

講演・口頭発表等

  3