共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

口腔外科臨床における免疫栄養療法の効果と免疫応答動態の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K11833
体系的課題番号
JP17K11833
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

本研究は免疫栄養療法の実施が、口腔外科周術期成績向上に寄与するのかを検討することで、口腔外科疾患における有用な免疫栄養療法の導入を目的としているが、その栄養学的効果の検討においては、院内での適切なアセスメントが重要となる。大阪大学歯学部附属病院は口腔外科医療に特化した入院病棟体制をしいており、消化管は正常でも、経口摂取困難な患者が多く存在するといったような一般病院とは異なる特殊性を有する。そのため多職種(歯科医師、医師、薬剤師、栄養士、看護師)によるNST(Nutrition Support Team)が組織されている。
また、口腔がん患者における術前の各指標(リンパ球数、好中球数、血小板数、血清アルブミン値、総コレステロール値、CRP値)を用いた栄養学的指標と周術期に発症する術後創部感染(Surgical Site Infection)および生命予後の関連を検討した結果、術前の栄養学的指標は、SSIおよび生命予後に関連する因子であることが示せた。その結果を第62回日本口腔外科学会総会・学術大会(2017)にて発表し、ゴールドリボン賞を受賞した。
また実臨床における免疫栄養療法の効果を確認するため、口腔外科周術期のほぼ全ての患者において、部位別直接インピーダンス測定法(DSM-BIA)の計測可能な器材による体組成評価を実施した。その有益性を、第56回日本がん治療学会学術集会(2018)および、第34回日本静脈経腸栄養学会学術集会(2018)で発表した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K11833
ID情報
  • 課題番号 : 17K11833
  • 体系的課題番号 : JP17K11833