共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年6月 - 2021年3月

ホモ・サピエンスのアジア定着期における行動様式の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
16H06409
体系的課題番号
JP16H06409
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
113,620,000円
(直接経費)
87,400,000円
(間接経費)
26,220,000円

【遺跡調査】 ヨルダン、モンゴル、インドネシア、北海道における遺跡調査を予定通りに行い、研究課題に直接関わるオリジナルの考古記録の収集を行うことができた。ヨルダンとモンゴルに共通して採取されたInitial Upper Paleolithicの記録は、ヨルダンではホモ・サピエンスの定着(旧人の絶滅)、モンゴルでは拡散初期に相当する貴重なものである。インドネシアでも3万年前近くに遡る記録が得られた。今年度も調査現場において異分野連携を推進し、B01班の文化人類学者がヨルダンの遺跡調査に参加した。
【海外研究】 連携研究者2名が海外研究を行い資料調査や試料分析を行った。中国黒竜江省ハルビン市と大慶市大慶博物館の訪問では、後期更新世後半から最終氷期最盛期(LGM)にかけての動物骨標本を観察した。また国際活動支援予算により、ドイツ、テュービンゲン大学の地球科学分野の研究室において遺跡出土動物遺存体の同位体分析を行った。
【試料分析】 遺跡調査で得られた標本は、班内外の研究者との連携を通して分析が進められた。公募研究として進められているタンパク質分析による動物種の同定は、1万年前よりも新しい標本(新石器時代)については安定した結果が蓄積したため、今年度は3万年前に遡る標本(上部旧石器時代)の分析を開始した。
【成果発信】 ホモ・サピエンスの拡散と定着プロセスに直接関わる考古記録の1つであるInitial Upper Paleolithicの特集号(Archaeological Research in Asia)が分担者の出穂雅実を主体として編集された。また、2018年12月に京都で国際研究会を開催した。
【若手育成】 遺跡調査やシンポジウムへの大学院生の参加、および資料分析を通した学士・修士・博士研究の指導を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PLANNED-16H06409
ID情報
  • 課題番号 : 16H06409
  • 体系的課題番号 : JP16H06409

この研究課題の成果一覧

論文

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書籍等出版物

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