2016年4月 - 2020年3月
出血性ショック後臓器障害における分泌型microRNA・運搬体エキソゾームの関与
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
本研究では、分泌型microRNA(miRNA)および運搬体であるエキソゾームに着目し、出血性ショック後遠隔臓器障害の発生に、腸管からリンパ液中に産生されるmiRNAおよびエキソゾームが関与するのかを検討した。本研究より、ラット腸管リンパ液中にmiRNAが存在することが確認された。miRNAは想定されていたエキソゾームのみならず非のう胞分画からも検出され、エキソゾーム以外の方法でも遠隔臓器へ運ばれる可能性が示唆された。腸間膜リンパ管より注入したエキソゾームは肺に有意に集積しており、腸管より産生されたmiRNAを内包するエキソゾームは肺を主要標的臓器とすることが明らかとなった。
- ID情報
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- 課題番号 : 16K11426
- 体系的番号 : JP16K11426