2011年 - 2013年
出血性ショック後臓器障害発生における軟部組織損傷の役割に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
我々は、骨軟部組織損傷後に全身性の炎症が惹起され、時に多臓器不全に陥るメカニズムを解明するべく研究を行った。まず、外傷モデルを開発し、モデルの有効性を調べ、次いでそのモデルを用い、グラム陽性菌であるリポタイコ酸(LTA)を腹腔内注射するTwo-hitモデル(外傷+敗血症)を作成した。我々のモデルは、動物の骨軟部組織を細かくミンチし(TBX)、それを同種の動物の背部に移植するものである。このモデルの有効性、およびTwo-hit後の評価は、腸管運動抑制の有無で行った。我々のモデルは、移植するTBXの量依存性に腸管運動が抑制され、さらにTwo-hit後には高度に腸管運動が抑制された。
- ID情報
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- 課題番号 : 23592686
- 体系的番号 : JP23592686