2013年4月 - 2016年3月
マウス腎虚血再灌流障害モデルにおけるEgr-1の役割
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
C57BL/6Jマウスを用い、右腎を摘出した後、左腎に45分間の虚血を行い、採血および左腎の摘出を施行した。再灌流後12時間以降においてBUN, Cre値の有意な上昇とHE染色による急性尿細管壊死像を認めた。腎組織中のTNF-αおよびMPO活性の測定では、各々再灌流後3時間と6時間において有意な上昇を認めた。また、ウエスタンブロットによる解析では、再灌流後60~90分においてEgr-1の発現の促進が認められた。これらの結果から、マウスにおける腎虚血再灌流によるTNF-αの産生上昇、好中球の集積および腎障害の形成にEgr-1の発現の促進が関与する可能性が示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 25462836
- 体系的番号 : JP25462836