2013年4月 - 2016年3月
ショック後腸管リンパ液生理活性および臓器障害に対する組織損傷の影響
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
出血性ショック後に生じる遠隔臓器障害の発生には腸管虚血および虚血腸管から腸間膜リンパ液内に産生される炎症性メディエータが深く関与していることを我々は示してきた。実際の重症外傷例では出血性ショックに加え、広範な軟部組織損傷を合併していることが多いが、臓器障害発生における損傷組織の影響に関しては十分に検討されていない。本研究では、外傷に随伴する組織損傷に着目し、腸管リンパ液のもつ生理活性および臓器障害発生に、組織損傷がどのような影響を及ぼすかを検討した。ラット腸管リンパ液活性は、軟部組織損傷(同種ラットの軟部組織を粉砕したTissue matrixの皮下移植)を加えることにより上昇した。
- ID情報
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- 課題番号 : 25462838
- 体系的番号 : JP25462838