2015年11月
大都市学校給食における域内産青果物調達の展開論理 :札幌市を事例として
農経論叢
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- 巻
- Vol.70
- 号
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 42
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 北海道大学農学部農業経済学教室
今日,学校給食は,食育基本法(2005年)の施行や栄養教諭制度(2005年)の発足等国の施策に呼応しながら国内産,域内産の食材に回帰しつつある。また食育のために地産地消が推進されており比較的,農産物の導入が容易な小規模校において中心的に取組まれている。一方で学校数や児童生徒数が多く,しかも農業生産が限られている大都市の学校給食においては,大量かつ安定的に青果物を調達するため一般的に卸売市場経由での青果物調達が行われているが,納入される青果物の品質にばらつきがあるといった課題を抱えている。ましてや生産量や供給期間が限られる地場産青果物を調達することは難しく取組みは進んでいない。しかし札幌市は,14万の食数を有する大規模な給食を行いつつも,納入業者の品質のばらつきを抑えた安定的な青果物調達と地場産青果物調達を両立しており,注目される。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0385-5961
- CiNii Articles ID : 120005682129
- CiNii Books ID : AN0020151X