2008年5月20日
ゲラニルゲラニル二リン酸は脂肪細胞分化過程を抑制する
脂質生化学研究
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
イソプレノイド生合成経路によって生合成されるファルネシル二リン酸(FPP)、ゲラニルゲラニル二リン酸(GGPP)は種々の生理機能を有している。脂肪細胞分化過程に対するFPP、GGPPの作用について検討した。GGPP添加は脂肪細胞分化を抑制した。この効果はLiver X receptors(LXRs)アゴニスト存在下で部分的に消失した。脂肪細胞分化過程でGGPP synthase(GGPS)の発現量は経時的に増加し、細胞内GGPP量も増加していた。GGPSの強制発現は細胞内GGPP量を増加させ、脂肪細胞分化を抑制した。以上の結果から、GGPPはLXRsを介して脂肪細胞分化過程を調節する、内因性因子として機能している可能性があると考えられた。(著者抄録)