共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

看多機で活躍する看護職のコンピテンシーの明確化とケアの質評価システムの構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H03076
体系的課題番号
JP18H03076
配分額
(総額)
17,160,000円
(直接経費)
13,200,000円
(間接経費)
3,960,000円

1.看護小規模多機能型居宅介護(看多機)で働く看護師のコンピテンシーの明確化 1)看護師のインタビュー調査:看多機で働く看護師27人を対象にインタビュー調査を実施し、行動特性分析を行いコンピテンシーを検討した。2)管理者28人を対象としインタビューを行い①看多機開設理由、②開設準備、③看護職と介護職の連携、④職員の確保 ⑤利用者のリクルート方法、⑥経営上の取り組み、⑦組織運営上の取り組みについて内容分析を行った。
2.看多機のケアの質評価指標の開発 1)看多機の構造指標の探索:看多機の「構造」に関して検討するため、介護サービス情報公開システムの情報のデータベース化と分析を実施した。介護事業所・生活関連情報検索データベース、国勢調査から、看多機数、訪問看護事業所数、人口、高齢化率、人口密度についての統計情報を都道府県ごとに収集し分析した。日本国内の看多機事業所479施設について分析した結果、看多機の施設数は、訪問看護事業所数、人口、人口密度との間で有意な正の相関、高齢化率との間で有意な負の相関を認めた。2)運営方針等の情報のテキストマイニングを行った。2018年12月時点で厚生労働省が公表している「介護サービス情報公表システム」に登録される看多機479施設の運営方針に関するテキストデータ(計1057センテンス)を分析対象とし、看多機の特性を検討した。その結果、「サービス」「介護」「地域」「支援」「訪問」といった語が頻出語の上位に抽出された。一方で、「看護」「ニーズ」「医療依存度」「看取り」という語の使用頻度は低く、看多機ならではのサービスはまだ十分に説明されていないことが示唆された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H03076
ID情報
  • 課題番号 : 18H03076
  • 体系的課題番号 : JP18H03076

この研究課題の成果一覧

論文

  6

講演・口頭発表等

  9