2012年4月 - 2016年3月
RNAスプライシングによる酸化ストレスシグナル制御の分子機構の解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
PKCδSVを高発現させた神経細胞では、スーパーオキサイド、過酸化水素、過酸化DAGなどの種々の酸化ストレス刺激による細胞傷害に対して抵抗性となることが判明した。また、酸化ストレス負荷によって過酸化DAGが増加した脳・肝臓などの組織中においてPKCδSVの発現が著明に増加していることが明らかとなった。これらの結果から、酸化ストレスにより誘導されるPKCδSVは細胞傷害抑制分子であることが明らかとなり、生体中にはRNAスプライシングを制御することにより酸化ストレス傷害を防御するメカニズムが存在することが示唆された。
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- 課題番号 : 24590464
- 体系的課題番号 : JP24590464