論文

査読有り
2017年1月

ICU熟練看護師がICU終末期患者の家族とのかかわり方を習得して実践するプロセス

日本救急看護学会雑誌
  • 江尻 晴美

19
1
開始ページ
12
終了ページ
20
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本救急看護学会

【目的】ICU熟練看護師がICU終末期患者家族とのかかわり方を習得して実践するプロセスを明らかにする。【研究方法】修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを使用した。ICU熟練看護師に対して、ICU終末期患者家族とのかかわり方をどのように習得してきたのかなどについてインタビューを行った。【結果】21概念から7つのサブカテゴリとし3つのカテゴリを生成した。ICU熟練看護師が、ICU終末期患者家族とのかかわり方を習得して実践するプロセスは、【自己成長により家族が変化することに気付いていく】ことから【知識と経験を融合させて、他者と協同していく】もので【安心と承認を得続ける】ことが不可欠で3者が中核であった。[家族への関心が広がっていく]ことで、[意図的なかかわりによる家族の変化に気付いていく]ようになる。また、[公私の経験を活用するようになる]ことで、[知識と現象が重なって腑に落ちる]感覚を経験し、全過程に[先輩による柔らかな引き込みを受ける][言語的・非言語的に正のフィードバックを受ける]ことが不可欠であった。【考察】ICU熟練看護師のICU終末期患者家族へのかかわり方は、真似ることから始まり家族の反応を観察して意図的なかかわりで、知識と経験を融合させ他者を巻き込んでいた。このことから、モデルの存在、段階を追った経験的学習、終末期患者家族を看護するうえで必要な知識を習得する必要性が示唆された。さらに、安心と継続的な承認が重要と考える。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2017&ichushi_jid=J04103&link_issn=&doc_id=20170215380002&doc_link_id=10.18902%2Fjaen.19.1_12&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.18902%2Fjaen.19.1_12&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_3.gif
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ID情報
  • ISSN : 1348-0928
  • eISSN : 2189-6771
  • 医中誌Web ID : 2017144153

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