個別の口腔ケア方法を検討し、スタッフ間で統一した口腔ケアを実施することで実施前後の口腔内の状態やストレスの変化を比較検討した。精神科病院混合病棟入院患者5名を対象とした。5名のケースの現状を把握した後、個別的なケア方法を歯科医、歯科衛生士の協力を得、カンファレンスで検討し、各対象者に応じた方法を全スタッフに周知・指導し、口腔内ケアを10日間実施した。対象者に口腔内状態チェックリスト、ストレス度合いを測定し、ケア実施前後の対象者の口腔内状態、ストレス度合いなどを比較した。個別・継続した口腔ケアにより、口臭、舌苔の蓄積が減少し、湿潤が保たれ、清潔な口腔内状況が維持できた。さらに、口腔ケア実施により3名の対象者のストレス度合いが減少した。2名の対象者はストレス度合いが増加していた。