オムツ交換時に冷却木酢液を使用した手順を実施することで病室内の排泄臭を軽減し、患者にとって快適な療養環境を提供することについて検討した。平成23年5月31日〜6月30日にA病棟スタッフ25名を対象に、オムツ交換時に6段階の臭気強度表示表を用いて、交換直後、5分後、15分後、30分後の各スタッフが感じた室内臭気を測定し、記録した。オムツ交換手順は、病室内の窓を閉めた状態で、入り口に一歩入ったところで冷却木酢液スプレーを空中に向け1プッシュした。患者の病衣をオムツと大腿の境界まで下げ、オムツの上空50cmあたりに冷却木酢液を1プッシュした。交換したオムツはすぐにバケツに入れ蓋をした。バケツに対しても木酢液を噴霧しておいた。これらの手順の結果、冷却木酢液を使用するオムツ交換手順は、臭気軽減、拡散防止に効果があった。